忍者ブログ
オリジナル小説サイト『空中都市』の管理人ブログ。 近況やらたまの創作やら日々やらを綴ります。
[6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15]  [16
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

やってしまった……。
最近我が家のMozillaがふてくされているので、確認の際はIEを開きます。しかし奴と痲時は相当相性が悪いようでいつも喧嘩になります。そんなわけで確認忘れていました、申し訳ございません。

IEブロックと云う名のタグミスだと思うのですが、訂正したので、「精霊物語」の外篇、今度こそIEでも繋がっています。良ければご覧くださいませ。ついでにいろいろミス発見の上、軽く訂正。今度こそOKなはず。

お知らせありがとうございます、翡翠姉さん。貴女のおかげで痲時は生きています(笑)掲示板返信はまた帰ったらしますので……すみませぬ(><)書き込み&helpありがとうございます!!

本当に申し訳ありませんでした。

拍手

PR

ブルーム「……」
ウォータ「……」
ブルーム「あ……」
ウォータ「あ……」
ブルーム「え?」
ウォータ「あ……悪い。何?」
ブルーム「あ、なんでもない」


煮え切れない感じを書きたかったけど難しかった。きっとこの2人ほど煮え切らない奴は居ない。きっと今はこんな感じ。

コメント多謝!

>neo子
メール送信☆再
だんだん会話すらなくなってきたvsですが、どうぞ(笑)キッドがあまりに莫迦になってきたので、そろそろ莫迦だけど恰好良い話を、本腰入れて書こうと気合い入れています。そうそう、15歳のキッドをね!笑


>秋様
ようこそいらっしゃいました!早速お読みくださったようで嬉しいです(><)
メイリーシャ側からが良いかなぁと思っていたのですが、ルジンダ側から書いた話も実はあるので、クロスして行こうと訂正中です。影が薄いルジンダも次回からちゃんと登場しますので、お待ち戴ければ幸いです。個人的にはバックロウが受け入れられていることに不思議さを覚えながら、安堵しております(笑)


>ありさちん
来ると思っていました……、ええ、すみません、限度です。裏ではあんだけ暴れておきながらへたれでごめんなさい。でも待て、今はダメじゃん(笑)たぶんウォータは駄目な女に捕まるような奴ですよ。

>翡翠姉さん
始まり読了してくださったのにすみません! でも嬉しいです、ありがとうございます!
ごめんなさい、語り切れなかったのでメールにして失礼しました!今日はメール日和です。


メール・コメント返信せずに更新メールを送ってしまいました、すみませぬ……m(_ _)m

拍手

クドーバ「ん、何しているんです、父上」
ゼシオ「いや、何かおかしなものが、ん? そっちか?」
クドーバ「大変ですねぇ、日々探査ですか?」
ゼシオ「莫迦者、何かしら外に繋がる道があるのならそれが知りたいに決まっているだろう」
クドーバ「嫌だなぁ、救いの手ならこの俺が差し伸べてあげられるのに」
ゼシオ「……おまえはシュタインの手ごまだろう」
クドーバ「あれ? あはは、そういえばそうでしたねー! 忘れていました、すっかり」
ゼシオ「最近本当におまえが息子であることだけは、否定してきたくなったよ……」


ゼシオの性格が掴めません(こら)
いや、なんかシュタインと話しているところと比べると威厳さがゼロです。

今さらですが、初めてアクセス解析を見ました。……付けておいて何してるんだと思いつつ。随分前に外していましたが、復活と同時にばしばしつけて、結局見るのが面倒くさいとか、どんだけ面倒くさがりなんだよっていう話ですが。

よく究極の面倒くさがりだと云われます。はい。それはもう。OとOから生まれたO型ですから……(関係ない)

常連さんはわかり易いですが、ちょろちょろと覗いてくださっている方も居るんですねー、嬉しいです……。どうもありがとうございます! ご新規さんが来ると、テンションがさらに上がります。コメントもらうとさらに上がる単純莫迦です、奇跡的に今月週1で更新できているので、この調子でがんばろーっと。来週はでかけるので怪しいですが……。

日々のご来訪に感謝です。あ、拍手やコメントにも多謝です。お力戴いております!
こんなことしていないでコメント返せって話ですよね。すみません。遅い辺りが駄目な気がします。

拍手

シャントキ「あ、誰も居ない! 良かった、良かった。はい、席取った……っと。よし、良いね。
どうもみなさん、こんにちは! お待たせしてしまってすみません。『始まりの世界』主役のこの僕シャントキ・フィッシュがようやく華麗なる登場をしました!」

ウォータ「おいこら、何ほざいてやがる」
シャントキ「わぁ、神官、押さない、押さない! もう、なんだよ、今僕、忙しいんだよねぇ。ちょっと向こう行っていてくれないかなぁ」
ウォータ「いきなり出て来るな、阿呆! ちょっとは遠慮ってもんを覚えろ。おまえは主役でもなくただのちょい役なんだよ。いきなり出て来て嘘吐いてんじゃねぇ」
シャントキ「ちぇー、神官頭かったいの」
ウォータ「なんとでも云え」
シャントキ「そのかったい神官がブルームに惚れちゃって仕方ない第24話、更新されたのでぜひぜひご覧くださいませ~」
ウォータ「……おまえ、死にたいのか」
シャントキ「やーだよっと!」


シャントキは本気でサブ役ですが、登場人物がんばっちゃった系の勘違いさんです。
どうもこんばんは、痲時です。調子に乗って更新してみました、るんるん。後先考えず……。

*「始まりの世界」第24話更新
4章が全部で6話しかないのに、最初調子に乗って3話更新したんで、次は1話。地味に子出しでごめんなさい。ただただシャントキで脱力気分を味わってほしかっただけ。おそらく効果は弱いと思われます(笑)
そんな彼も登場人物紹介、ご登場お願いしました。裏側に居ます。わ、忘れて後から慌てて足したりなんてしてませんからっ!笑
今回は痲時の筆力でにやにやが伝わるか、少々緊張のど真ん中。

*「精霊物語」外篇スタート
やぁ……やっちまいました。いや、何と更新しようと云う段になって、羅針盤はどうやって進まない、『始まり~』のとある企画も進まない、もともと腹案がある中で一番楽しめたのがこれだったんです。
レイアウトとかいろいろ難しくてどうしたら読み易くなるかなぁと試行錯誤中です、はい。そこらへんは突っ込みなしでお願いします(笑)

この精霊には過去の小話をちまちま書きつづったりしているのですが、それを上げて行こうと思っています。主にトゥラスの結婚話とかそういうのばっかりだと思われます。これで少しでも数多いトゥラスのキャラクターをわかっていただければ! ……って、果たして恋愛ものを書けない痲時が、ちゃんと更新できるかも謎ですが。

今回はバックロウ、メイリーシャのルダウン=ハードク家を筆頭に更新しました。ひとまずはメイリーシャのお話にカタつけますので、気紛れ更新をお待ちくださいませ。メイの話は……まぁたぶん6話~8話ぐらいで終わると思います。
バックロウがメイから一線引いてたりとか、ルジンダが「メイ」と呼んでいたりとか、個人的にちょっと楽しかったです。気に入っていたからでしょうか、一番話がまとまって書き上がっていたので、先陣切ってもらいました。少々の年数勘違いはありましたが……もうきっと大丈夫! だと思います。ありましたらすみません。
この話ではバックロウが××××に見られないことを祈ります。アリカラーナでは10歳から女の子です!異性意識して問題ないです! ってことで。合言葉は「光源氏万歳」。

他のタイトルはちょっと恰好つけてみただけ……いえいえ、メイだけだと淋しいので、敢えて横線付けて書いておきました。そのうち更新、され、ます(曖昧)。
一応考えてあるんだよ! と云う見栄のために……
上はノーマルな番外ストーリーです。
「箱庭の王様」は、たぶん忘れ去られているエリンケ様々のお話。彼の境遇もちょっと知って置いてもらいたいなぁ、なんて思い。
「ある夜に」は、カルヴァナとウォレンのとある夜のお話。これは本編10章でちょっと関連話が出て来るので、それが更新されてからにしようかなと。

下のトゥラスはどうやってくっついたか、みたいな単純にそんな恋愛話。個人的にはキッド・マリア夫婦の話が好きなので更新したいとは思います。なぜこの3人しか居ないのか、と云う質問は、まだ構成がうまく決まっていないのだと思ってください。ほとんど考え付いているのですが、どうしたら小説って見易いですかねぇ……。気に入ったメニューが思い浮かばず試行錯誤中。

まぁともかく、本編に詰め込めなかったものが外に出てきた風なので、ここでどうにか足りない分を補足してもらえると、あの人の裏とかわかってもらえるかなーと思いました。良ければ読んでやってくださいm(_ _)m

いろいろお返事遅れている中、更新だけ済ませてごめんなさい。睡魔の限界が来たのでへたれ痲時はアウトします、すみません……。また明日……ってもうその明日だよ。

拍手


立夏「わぁ、すごい! 国からのお手紙がこんなにいっぱい!」
風守「すごい数だね、返信するのも大変だ」
立夏「でも立夏はちゃんと返信するよ! やっぱり返信ってあったほうが嬉しいでしょう?」
風守「そうだね、俺もちゃんと返信しておこうっと」
立夏「風守にも来てるの?」
風守「うん、昌や定英や……あ、林泉からも来てる」
立夏「り、立夏だって! 周や波理、源郎からも来てる!」
風守「あ、そう云えばあいつら、元気にやってる?」
立夏「良い、風守! 立夏はこれでも王女なんだからね! 人気あるんだから!」
風守「……え、何に対する張り合い?」

誇斗「ねぇ、戒。あの二人って、付き合ってるのよね?」
戒影「そう云っているから、そうなんだろう」
誇斗「風守のあれはわざとなの? それとも天然?」
戒影「我が知るか」


意外に<影>の人々が好きです。……いや、出してやらんとかわいそうだと思ったので、羅針盤、出してあげました(お情け)。風守は頭良いけど変なところで天然を醸し出します。手紙は全部女の子から来ました、あれは全部女の子の名前です。あの子はなんとなく、女の子に人気がありそうなので。
立夏は男の子に人気ありそうですね。と云うか、おじさんに人気が(完)
風守と立夏の痴話喧嘩(?)を見守る戒と誇斗は確実に両親のポジションです。


コメント返信遅れてすみませぬ、多謝!


>YUKAさん
あわわ、またまたどうもです。連続してすみません……。
いろいろ広まってしまったようでびくびくしていますが、へたれ痲時は刀構えて布陣していますのでいつでも大丈夫です!笑


>neo子
メール送信☆笑
オマケに例の転戦の続きを勝手に付けてしまいました。これに休みを捧げた痲時を、どうぞ莫迦だと嘲笑ってください(笑)


>翡翠姉さん
ちょっと考え中です……。うーん、意味あるかなぁと思いつつ、もったいないかなぁなんて思いつつ。まぁそのうち自然消滅かもしれません(笑)
憂えてくれたことは感謝です!痲時は元気です!……はい、話逸らしてごめんなさい orz


>鵺上さん
敢えて裏番と呼ばずに……HN変えないでください!空中ではそう名乗ってくださって結構ですが(笑)
バックロウの話している内容は、メイのようにさらっと流してください(笑)
バックロウの台詞やら劇中人物の名前やらは、痲時のその場の思いつきだったりします。ええ、それはもちろん、話なんてありません!(こら) でもアリカラーナの劇としてまとめたいところですねぇ。演劇はいろいろ考えたいな、と思っているので無茶ぶりではありませんが、何せ劇の知識がないもので……!物語だけ考えようかとにやにやしています(笑)
コアなマニアはがんばってきます!


>ありさちん
はまりました。
……なんだこの陥落具合。え、何? クリアってそんなにかわいかった?笑
やっぱりラニメスはラニメスの方が良いですねー、設定変えちゃってごめんなさい。ラニメスは参幕でもラニメスのまま変わりません!


>秋様
土下座(笑)
ええ、それはもう好きですよ。こう……良いじゃないですか、忠誠って! 良いですよねぇ。もはや訊いてないって。ごめんなさい。
セナについては今後また展開があるので、そこらへんで補強して戴ければ! ま、ただの侍従ではあらず、アティアーズの侍従と云うことだけ今は知っていてもらえれば……。「ただいち」というのは、「ゆいいつ」よりもなんだか「たった一人の~」って感じがするので、痲時の造語です。読み難くてごめんなさい。これに関しても、セナの補足と一緒に書くはず……なので(微妙に自信薄)

拍手

 否定した。笑い話にして否定したが、それがいけなかったのだろうか。だがあの時、桃水からすればあれは本当に冗談のようなものだった。何をどうしたらそのような面白可笑しな話になるであろうと、今ですら思える。
「おれは出版に反対したよ、おれに都合の悪いこともあるからさ」
 緑雨は相変わらず、何を考えているのかわからない。
「だが此れは、絶対、世に出る。孤蝶がやるのだ、もう出るしかない代物だろう」
「君は……それで良いのか」
「孤蝶が云うのだ、もう諦めている」
 また、得意そうな顔をして笑う。
「本当に、良いのか」
「目出度く死ねるさ」
「斎藤」
「おれも死ねる──」
 青白い顔に最後の笑顔を灯して、彼は笑った。どうして皆、先に逝くのであろう。これまでに幾度となく危険な目に遭った。少なくとも、小説とはなんぞやと机上で論じ合っている輩とは違い、自分は目の前で戦火を潜り抜けて、そうして描いて来たのだ。
 どうして自分は、一人、生きているのだろうか。


学生の時のノートにこんな文章を見つける。「斎藤」とあったのでてっきり斎藤先生のことかと思えば(こっちもひそかに書いている)、斎藤緑雨の方でした。良いですよねぇ緑雨。『緑雨警語』は未だ愛読書です。いつもゼミでのテンションを上げるために読んでいました。久々に読みたくなって部屋を漁りましたが、置いてあると信じていた場所にない。と云うことは、隙間本棚隊ではなく、床積み上げ隊に出張しているのだと思ったが、この暑さで探す気になれず断念。所詮そんなものですか。

隙間本棚隊、床積み上げ隊、さりげなく使ったら微妙に気に入りました(笑)本棚1軍、本棚2軍とかで呼び方を考えましょうか(どうでも良い)プチ図書館になっているので、友人がよく借りに来たり読みに来たりするのですが、場所が説明できないのでこの呼び方で「その本は本棚3軍にあります!!」

……って、きっとこの莫迦に付き合ってはくれないでしょう(笑)

桃水と緑雨はきっとなんだかんだ云いつつ仲が良かったのではないかという、私の妄想から一つの小話でした。一葉の死後、彼女の日記が出版される云々で桃水を訪れた緑雨という妄想場面。時代を扱うものは、たとえフィクションであろうと、それがおもしろかったら良いですよねぇ。

拍手


クリア「それ以上近付くな」
ラニメス「……」
クリア「良いか、俺が居なくなるまで、そこから動くな。もしくは今すぐ立ち去れ」
ラニメス「……あのさ、クリア。それってとんでもなくわがままなんだけど」
クリア「そんなことはない、ここは俺たちの領域だ。おまえが入るのは本来ならまだ許される場所じゃあない、だから俺には近寄るなと何度云ったらわかる?」
ラニメス「何所まで嫌われれば、良いのかな」
クリア「何所も何もない、俺はおまえなんか永遠に嫌いだ」


そういえば本気で嫌いあってる奴らって居ないなぁと思ったら、精霊に居ました。もうお互い登場していますが、まだ再会していないのでラニメスとクリアで代用。たぶんクリアは今のラニメスが本気で嫌い。そして好きだったラニメスが永遠に戻らないことも原因になっていると。

人を嫌えるってすごいなぁと思います。私は人の好き嫌いは相手に任せてしまうので。まぁ、常識の範囲で付き合える人としか付き合いたくはないですけど……好き嫌いの激しい人はすごいなぁと尊敬しているところです。
うちの友人が好き嫌い激しいので、そんな話になった。

本気で嫌い合う人たちって書いてみたいんですよねぇ、やっぱり精霊のA.R氏とS.A氏の戦いをもっと激しいものにしようかなぁとか考えつつ、そういえばW.I氏とD.Q氏もそれは白熱した戦いをするだろうと、結局考えていることは莫迦ばっかり(笑)あ、D.Q氏は一方的な嫌いでした。むしろA.R以外に興味なし……ってあれ、ばればれ?笑

どちらにせよ、W.I氏は苦労しそうです。

拍手

「もう……少し!」
「甘いわよ……!」
 普段何事にも動じない俺でも、流石に動揺することぐらいはある。起き抜けに養母と同居人が戦っていれば、なおさらだ。
「……朝っぱらから何やってるわけ?」
 ラナさんは召喚獣を、アリスは必死に召喚壁を出して応戦している。アリスは召喚できたことなどないのだが、小さな大気霊にすらなれない魂を集めることぐらいは流石にできる。それが召喚壁。まぁ、召喚師学校に入学した子どもが1番に習うことなのだが、それでもアリスは精いっぱいなのでかわいそうなので突っ込まないでもらいたい。
「ダーク……、今、話し、かけ、ない……で……!」
 アリスに必死な顔してそう云われても、学校は待ってくれはしない。学校へ行く前に飯ぐらい平和に喰わせて欲しいのだが、大人げなく召喚できない相手に向かって、ラナさんは普通の力で応戦している。たぶんラナさんが本気を出せばアリスが一発でやられる、というかこの小さなアスル・ハヅキ地区は滅んでしまうのではないだろうか。
 そんなラナさんが弱めてはいても召喚して居るのだ、非常に恐ろしい朝である。
「あ……!」
 アリスが押されてよろけたので、俺は深々と溜め息を吐く。
蓮闇れんあん、下れ」
 大量の大気が集まって俺の蓮闇がアリスを囲うと、ラナさんの召喚獣がはじき返される。
「ちょっとダーク!」
「ラナさん大人げないよ、アリス相手にこんな大物」
「どさくさにまぎれて失礼なこと云わないでよ」
 ラナさんに怒られるのはまだしも……なんで助けたのに文句を云われないといけないんだろう、俺。ちょっと後悔しながらも朝飯のためだ。
「蓮闇、飲め」
「ああ、もう……! 聖天!」
 ラナさんが苛立ったように召喚獣を戻したので、俺も大人しく下がらせる。
「あんたはもう……いつでも何所でもアリスの味方してるんじゃないわよ!」
「いや、ラナさんちょっと待てって。今のは俺じゃあなくてもアリスの味方になっただろー?」
 どういう八つ当たり方をされているのだろう、非常に微妙な気持ちになる。
 ラナさんは今は引退していると云えど、王宮に務めることも可能だったとされる召喚師だ。最初は噂でしか知らなかったそれだが、今は俺もそれなりに力を付けたから、彼女の力の強さがわかる。そんな彼女と召喚すらまともにできないアリスが戦っていたら、誰だってアリスを助けるだろう。
 非常にまともな反論をしたのだが、思わぬアリスから不満そうに云われる。
「それじゃあ意味がないよ、せっかくラナさんがやってくれる気になったのに」
 あれ、思い切り俺の旗色悪くないか? ちょっと顔をしかめる。
「俺が助けなかったらどうなってたんだよ」
「あのね、あたしだってそれぐらいの見極め判断ぐらいはできるわよ。それよりもあたしとあんたが戦った方が人一倍危険よ!」
 ……まぁ確かに、そうかもしれない。
「まったくこのアリス莫迦は……」
「ラナさん、最近俺に対する評価、酷くない?」
「あらずっと変わってないでしょう、無愛想な子ども」
 あのさぁ。……まぁ愛想が良いと思われたいわけじゃあないんだけど。

 ようやくありつけた朝食でまたしても話題を引っ張りだすのはどうかと思ったが、アリスがしょげているので敢えて出してやる。
「で、朝っぱらからなんで戦争してたの?」
「……私、召喚できないからせめてでも召喚壁ぐらい完璧にできないかなぁと思って、ラナさんにお願いしたんだけど……」
 アリスがちらとラナさんを見れば、彼女は苦笑で返す。
「絶対駄目だって云ったのよ、アリスが耐えきれるわけがないわ。しかもあたしの力を」
 厭味ではなく絶対的に能力を持つ彼女は、冷静に考えて云っている。それは俺にもわかることだ。召喚師のてっぺんに居るラナさんからすれば、アリスなんてたかだか見習い召喚師だ。
 そうして断り続けるラナさんに、どうにか許しを得たのが今朝だったということだ。きっとラナさんが寝ぼけて適当に答えたのを、アリスが勝手に本気にしたのだと俺は推測する。
「あー……、次の試験も絶対に落ちるなぁ」
 一緒に召喚師になる、そう約束したものの、アリスから芽は出そうになかった。やはり彼女は召喚師になることなど不可能だったのではないかと思っていたが、それと同時にもう一つの可能性もある。だが俺には、そんなもの関係ない。アリスがアリスで居る限り、俺は約束を守らなければならない。
「諦めろ、次がある」
「まだ受けてないよ、試験」
「だからもうその試験は受けても良いけど諦めろ、確実に無理なんだから。次の試験を受けろ。そのうち根気強さに負けて、レール教官も気紛れに合格を出してくれるかもしれないし」
「……そんなわけないでしょう」
「ま、その頃にはアリス、もう墓に足突っ込んでると思うけど」
「ダーク!」
 冗談で誤魔化したのは、俺も近頃不穏に思っていたからである。本当にアリスが召喚師としてここまで何もできないのは、やはりおかしいのだ。召喚師なんてものは、誰でもなれるのだから。
「ま、アリスがなれない場合は、俺がおまえの上司になって呼んでやるから安心しろ」
「……ねぇ、ラナさん。どうしてこの人、必要以上に偉そうなの」
「仕方ないわ、かわいげの一切ない子どもだったもの」
 どんどん株が下がって行くのはどうしたら良いものか。
「アリスは俺と一緒に居るんだから、召喚できなくても問題ない」
「もー、結局無理だって云いたいんでしょ!」
 返される言葉に俺は苦笑してしまう。アリスには何度、そう云って来ただろう。一緒に召喚師になろうと約束したあの時から、俺は何度アリスにそう云ったことだろう。
 そうして何度、意味を汲んでもらえないのだろう。
「無理でも良いだろー、隣には必ず優秀な召喚師が居るって」
 流石に慣れた俺がいつものように返すと、やはりラナさんもいつも通り気の毒そうな顔をする。ラナさんにだけ伝わっていても意味がないんだけど。
 肝心の伝わって欲しい奴は、一度考え込んで俯いてしまった。いきなり顔を上げたかと思うと、
「あの、ダークが居てくれるのは嬉しいんだけど、やっぱり自分の力で召喚したいの」
 俺を真剣に見て答えるアリスは、やはり俺の好きなアリス・ルヴァガそのままなのだ。
 女二人に男一人、肩身は狭い。それでもここは、とてつもなく居易い。そう、あんな窮屈な場所よりもずっとずっとのびやかで楽しい。
 ──しばらくの間は、お忘れください。
 しばらくは忘れる。だがいつか思い出す時には、やはりアリスが居なければならないと思うのだった。


・・・

特に意味はなく、ダーク恋しくなっただけです(笑)
やっぱり過去っておもしろいですよねー。特に何もないんですが、シリアさんちの日常は存外に騒がしそうだなと思って。

拍手

アリス「こんなことを云うのは不謹慎だけど、今まで旅行なんてしたことなかったから楽しいな」
睦月「まぁあちこちを放浪できるのは楽しいよな、あたしも久々だし……」
アリス「そういえば人霊って、あんまり城から出ないんだっけ」
睦月「一応王都で自分の地区を束ねているから、でかけることはでかけるが。ルウラなんて堅物だから、家にも帰らない徹底ぶりだ。まったく、少しは肩の力を抜けば良いものを……」
アリス「カルヴァナ様らしいな。旅が無事終わったら、みんなであの大河まで行きたいものだな」
睦月「……」
アリス「なんだ、その顔は。もう飛びこんだりしないから、ね?」
睦月「なら、良いけど……」

そういえばこのコンビやってないかもと思って適用してみたけど、あんまりギャグになれない二人でした。

散々悩んで放置していた、かの地からの帰宅バス。イベント詳細がまだ決まっておらず、とりあえず18時までと書いてあったのですが、新宿行きのバスの時間もちょうど18時。次が23時。

……どうしろと(笑)。

夜のかの地で5時間どうやって時間を潰せば良いのかわからなかった痲時は、断腸の想いで18時バスを予約。もしイベント長引いても……まぁ良いか!きっと去年と同じ講演会だろう!軽い気持ちで18時バス購入!!

そして今日、おまつりの詳細が更新されていたので、時間と講演内容を確認してみる。

15:30~「かの戦争とその後の先生」

ななななな、なんとっ!?しかも今回あの方ではない、M様ではないですか! まるで知り合いのようですが、すごく一方的です。
なんでいつも放置されているのに、今回に限って先生!? 大規模になりますと云っていたのはこのことか!(違う)
……だ、大丈夫だよ。きっと終わるよ。奇跡的に17:23に電車が来るので(その次は1時間後)、それで戻れるし。……なんて云い聞かせてみる。いざとなれば断腸の思いで途中退席……、い、いや、先生に関わることを諦めて良いのか!? と、一人で苦悩する。

その後、かぁ。かの戦争の後っていつのことだろうとそれが気になる。北端でのことなのか、東京でのことなのか。北端でのことだったら例の御方のこととか聞ける!? テンションが上がって仕方がないっ! 勉強して行かないとなぁ……。
この間、戦国マニアが上杉謙信を語る時、「○○歳で初陣を迎え~、○○歳の○月に名前を改め~」とすらすら語っていたことに衝撃を受けました。やばい、そんな風に語れない!(何に対する対抗心だ)

ここに書いてどうすると思いつつ、あまりの莫迦な悩みにここに書いてみる。あと数日で先生に会えるんですね!嬉しや嬉しや。今月のテーマはひたすら節約!笑

拍手


ダグ「ふーん、今日も良い飯ができそうだなぁ」
ビル「……はよ」
ダグ「お、よく起きたな、ビル! 今日の飯は豪快に山の幸だ!」
ビル「……山? 何所に山?」
ダグ「北国からのおすそ分けだぜー、シカ肉とかクマ肉とか」
ビル「……朝から肉?」
ダグ「もらったんだからすぐ食わないともったいないだろー、朝でも昼でも夜でも! もらったらすぐ食わないとな! 明日にゃ死んで食えないかもしれん!」
ビル「……きついこと云うなよ」

途中まで違うラストがあったはずなのに、気が付いたら笑顔で「明日死んでるかもしれん!」と笑うダグが浮かんでしまいました。本当に有り得ることを経験して来たダグだからこそ、云い返せないビルなのでした。

コメント返信、遅れてます。ごめんなさい!でも拍手は多謝!!


>YUKAさん
お久しぶりです! っていうかここでは初めまして?笑
まだまだ生きていましたよー来てくださって拍手まで、本当ありがとうございます!
そう、それぐらいの感覚で良いのですよ。どうせろくなものは……笑 一むしろそちらのメイリーちゃんがお元気なようで良かったです!相変わらずかわいいですねぇ、絵の好き嫌い激しくてごめんなさい(苦笑)。一般サイト閉じていたので少々残念だったのですが、今度からは図々しく遊びに行きますね!
お久しぶりにお会いできて嬉しかったです! また来て戴ければ嬉しいです! ではでは!


>neoっち
面倒くさいのでメールにて送ってしまいました!すみませんがそっちで詳細を知ってください!痲時は全力を出したつもりです!いやぁ、自分では明確にしてもなかなか伝わり辛いものって、あるのですね。難しい……。と云うことで、転戦で一本!笑

>かずらさん
そそそそ、そんな! と、衝撃を受けてしまいました、こんばんは、ご来訪ありがとうございます!
いえ本当に、嬉しい限りです。少々最近荒れ果てていたので……、はい。どうもです。がんばります。

拍手

最新記事
プロフィール
HN:
痲時
HP:
性別:
女性
趣味:
読書、ゲーム、旅行
自己紹介:
オリジナル小説サイト空中都市にて、ファンタジーやら何やら書いています。
こちらはお遊びブログ。気の向いた際に気の向いたまま綴ります。
バーコード
ブログ内検索
最古記事
(08/10)
(08/22)
(08/23)
(08/23)
(08/24)
フリーエリア
忍者ブログ [PR]