オリジナル小説サイト『空中都市』の管理人ブログ。
近況やらたまの創作やら日々やらを綴ります。
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ラニメス「あれ、ブルーム。何してるの?」
ブルーム「あ、ラニメス。ハンドロティーの更新に来たんだけど、すごい人だね……」
ラニメス「ああ、そんな季節か。でもブルーム、君は一応副神官なんだよ。こんな律儀に並ぶ必要ないでしょう」
ブルーム「え、あ、でも……さすがに悪いし」
ラニメス「何云ってるの、ブルームを待たせるほうが悪いよ。ほら、行くよー」
ブルーム「え、あ、ま、待ってよラニメス!!」
実にナチュラルに、BFであることを隠せなくなってきているラニメスさん。
6連勤の後に本日免許更新のため結局いつもと同じ5時起きをし、明日からまた3連勤という、ちょっとばてばて気味なのでした。
でも今週を乗り切れば休みだから!がんばりませう。
本籍地がなくなってしまった免許証に淋しさを感じています。初回はまだゴールド仲間入りできないのか。残念。また3年後って……うー、想像しただけで恐ろしいですね。
そうそう、帰って来てから更新しようとさっきまで必死になって「始まり~」を書いていたのですが、どうも1話が納得いかないので今回は見送らせてください。焦って書いて更新するより、慎重になろうぜ自分、で行きます。
とりあえず、来週末に更新できたらなぁと思います。その際には、「始まり~」だけではなく、もうひとつ何かしら付けようと。たぶん、だいぶ書き終わってる「精霊」辺りが割り込む予定。
痲時の場合、何を書くかは決まっていて、会話文とかが羅列して居る状態でファイルは既に作ってあるのですが、これを「小説」にしていくのはなかなか時間がかかってしまいます。始まりは今、その状態。精霊は完璧に数話先までできているので気楽なものですが、この余裕が後に首を絞めるのですね……。
そんなわけですみません、更新がお休み前になってしまいます。こんなサイトでもお待ち戴ければ幸いです。あ、昨日までのサイト関係メールは返信完了していますので、送った方はご確認くださいませませー。
neoさん、鵺上さんは……すみません、もう少々お待ちくださいm(_ _)m
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ロート「気に喰わない」
エリンケ「何がだ」
ロート「もちろん、この組み合わせだ。バルバラン子卿」
エリンケ「だから貴様! 私はエリンケ・イシュタルだと何度云えば理解するのだ!」
ロート「だって最近、多くないか、このコンビ。もしかしてひたすら一緒に居るとか思われていないだろうな?」
エリンケ「それは想像するだけで恐ろしい。私のような天才がなぜこのような……」
ロート「一緒に王宮に居るからって、混ぜてもらったら困るんだよなぁ。俺最近一人で居ることが多いんだぞ。いやむしろ、エリンケの坊やと居るぐらいなら、一人で居るほうがまだ淋しくない……」
エリンケ「人の話を聞け!!」
ローウォルトとの絡みの多いエリンケ坊ちゃんですが、彼は普段法術塔に居ります。ローウォルトはイシュタル城の本塔に自分のお部屋を持っているので、常に一緒に居るわけではありません。あしからず。
10章でローウォルト書いていたら、ちょっと性格がわけわかんなくなってきました。こいつほどわかり易い奴は居ないと思うんだけどね。素直な人を書いていない証拠とも云える(こら)
この間までカナダに行っていた姉が、気がついた時には三重に行ってました。
名古屋にて中日Tシャツ着たナナちゃん激写してもらいましたが、親父に「中日は嫌いだ」と云われてしまう。
母はじゃがいもの値段が下がらないことに気が付き、この間私に大量にくれた分を取り戻しに来ました。
なんなんだ、この家族(笑)
あ、そうそう。家族関連で思い出した。今年もXデーが来るので、御休み戴きます。
11月14日(日)~11月20日(土)の一週間は、掲示板、コメント、メールなど、返信できませんのでご了承ください。
長らくお休みはもらえないので19日から仕事はするんですが、たぶんネット環境に戻るのはそれより後かな、と。のろのろとして戻って来ないことがないように、一応告知して自分にプレッシャーをかける(笑)
メールやらコメント、掲示板でいろいろと暖かいお言葉を戴いて、感謝です。痲時自身は元気なのですが、回りが何やら気を遣ってくださるので、御好意に甘えることにしています。
どちらかと云うと、Xデーに有給を使う友だちのほうが心配。その友だちの子ども双子も5歳になりました。時が経つのも早いですねー、あっという間におばさん街道まっしぐらかな。
エリンケ「何がだ」
ロート「もちろん、この組み合わせだ。バルバラン子卿」
エリンケ「だから貴様! 私はエリンケ・イシュタルだと何度云えば理解するのだ!」
ロート「だって最近、多くないか、このコンビ。もしかしてひたすら一緒に居るとか思われていないだろうな?」
エリンケ「それは想像するだけで恐ろしい。私のような天才がなぜこのような……」
ロート「一緒に王宮に居るからって、混ぜてもらったら困るんだよなぁ。俺最近一人で居ることが多いんだぞ。いやむしろ、エリンケの坊やと居るぐらいなら、一人で居るほうがまだ淋しくない……」
エリンケ「人の話を聞け!!」
ローウォルトとの絡みの多いエリンケ坊ちゃんですが、彼は普段法術塔に居ります。ローウォルトはイシュタル城の本塔に自分のお部屋を持っているので、常に一緒に居るわけではありません。あしからず。
10章でローウォルト書いていたら、ちょっと性格がわけわかんなくなってきました。こいつほどわかり易い奴は居ないと思うんだけどね。素直な人を書いていない証拠とも云える(こら)
この間までカナダに行っていた姉が、気がついた時には三重に行ってました。
名古屋にて中日Tシャツ着たナナちゃん激写してもらいましたが、親父に「中日は嫌いだ」と云われてしまう。
母はじゃがいもの値段が下がらないことに気が付き、この間私に大量にくれた分を取り戻しに来ました。
なんなんだ、この家族(笑)
あ、そうそう。家族関連で思い出した。今年もXデーが来るので、御休み戴きます。
11月14日(日)~11月20日(土)の一週間は、掲示板、コメント、メールなど、返信できませんのでご了承ください。
長らくお休みはもらえないので19日から仕事はするんですが、たぶんネット環境に戻るのはそれより後かな、と。のろのろとして戻って来ないことがないように、一応告知して自分にプレッシャーをかける(笑)
メールやらコメント、掲示板でいろいろと暖かいお言葉を戴いて、感謝です。痲時自身は元気なのですが、回りが何やら気を遣ってくださるので、御好意に甘えることにしています。
どちらかと云うと、Xデーに有給を使う友だちのほうが心配。その友だちの子ども双子も5歳になりました。時が経つのも早いですねー、あっという間におばさん街道まっしぐらかな。
「僕はウォレン様のために生きてウォレン様のためだけに死ぬ。離れた領主である僕がウォレン様にできることなんて数えるほどしかなくて、それがたまに腹が立つけど、それでもあんたなんかより、ずっとウォレン様の心に答えられているよ」
ちょっと先走って、天敵vs天敵の一部。この間出張った、カーム領主、アクラ・ロスタリュー。
ウォレン信者の中で、狂気にも近い信仰心を持つアクラ。その話も書きたいところですが、彼を描くにはレディアナとギルドを書かなくてはならず、ちょいと面倒くさい。次回の外篇どうしようか(本編書け)
なんでこんな信者を思い出したかと云えば、そりゃ黎明録っす。
黎明録終わったー! ……一応、メイン6人は。バッドエンドは怖くてやる気が……あ、でも千鶴が死ぬわけではないからやっても良いんだけど(こら)
まぁフルコンプしたいことはしたいです。大好きなお話ですから。けどけど、……本編が簡単だっただけに、何やら戸惑いました今回。
完全ネタバレですが、語りたいので続きます(笑)
ちょっと先走って、天敵vs天敵の一部。この間出張った、カーム領主、アクラ・ロスタリュー。
ウォレン信者の中で、狂気にも近い信仰心を持つアクラ。その話も書きたいところですが、彼を描くにはレディアナとギルドを書かなくてはならず、ちょいと面倒くさい。次回の外篇どうしようか(本編書け)
なんでこんな信者を思い出したかと云えば、そりゃ黎明録っす。
黎明録終わったー! ……一応、メイン6人は。バッドエンドは怖くてやる気が……あ、でも千鶴が死ぬわけではないからやっても良いんだけど(こら)
まぁフルコンプしたいことはしたいです。大好きなお話ですから。けどけど、……本編が簡単だっただけに、何やら戸惑いました今回。
完全ネタバレですが、語りたいので続きます(笑)
デヴィット「ビルか、珍しく一人だな」
ビル「一人で居ることのほうが、多いはずなんだけど」
デヴィット「そうか?いつも誰かしら居るからな」
ビル「そういうおまえは一人で平気なのかよ」
デヴィット「別段問題ない、刀の手入れぐらいできる」
ビル「手入れ?」
デヴィット「……まさかしていないわけではないだろうな」
ビル「……だって使わなねぇし」
デヴィット「剣は少々違うが、一緒に見てやる。貸してみろ」
ビル「良いのか?」
デヴィット「使わぬからと云って手入れをしないなど、毎日腰に差していたところでいざという時役に立たん。まったく、東の連中は床に飾る刀の手入れしかする気がないのか
。これだから……」
ビル「いや、俺に怒られても」
会話になりそうにない二人でした。
実際ろくな会話になっていないし、オチもないし。なんでしょう。デヴィットは几帳面そうなので、変なところでビルと気が合いそうな気がしたんですけど。
*『旅人物語』第17話、第18話更新。3章終了。
うまくまとまらなかったと評判の、のんびりまったり最終話。
何度読み返したところでまとまらないので、もう無理だと更新に逃げ込んだと云うのは内緒です。シーバルトが出張り過ぎていますが、ご愛敬と云うことで……。デヴィットとネイシャの立ち位置が似ているなと思ったのは、事実その通りなので使わせて戴きました。ちょっと違うんだけど。
ようやくネイシャを出せたところで、ちょっと次回残念な感じになります。
ただ、ビルが珍しくがんばるので「そんなこと有り得るの!?」と思った方々は、どうぞ続いて読んで戴けると大変嬉しく思います。
これにて3章終了、次回は4章ですが、タイトルなどはまだ未定。内容も未定。……いえ、さすがにそれは嘘ですが。のんびり待って戴ければと思います。
次の更新は『始まり~』かなぁ……。そろそろ聖波にやる気が生まれたので、そっちに流れる可能性もあるかもしれません。そっちがんばれたら、更新も以前通りに戻しますが、さてはて。
まっずいよー、明日起きられないと思いながらついついメールを返してしまう。おそろしや、生活への余裕……。
メール返信完了しました。いつものごとく来てなかったら至急鐘を鳴らしてくださいませ。痲時の中での速達でお送り致します(aeropolice@live.jp)
そろそろ11月。ってわけで、なんだかいろいろみなさんにご心配おかけしてしまって……申し訳ないですm(_ _)m 普段大人しい携帯までばんばん鳴りだす始末。うーん、元気なんだけどなぁ。
でも声をかけて戴けることは本当に嬉しく、活力もらっています。ありがとうございます!
日程についてはまた追々お知らせしますが、しばらくは居ますのでご安心を(?)
以下、コメント返信。多謝。
>neo子
おおう、ごめんなさい! 短気が爆発した結果です。痲時だってそりゃ切れることあるよ、面倒くさいから口に出さないだけで(苦笑)
毎度すみません、帰ってもやることないんだけどね。例年通りでしょう。
>秋さん
肉球万歳!笑
まだ読んでないです、えへ☆……すみません。読書は読書でも趣味の方へ走ってしまって。早いところ読みたいです。って云って、読むのは毎度のこと遅いのであまり期待しないでください(こら)
妃が夜這いって大爆笑でした。だけど○○の株は下がらないのは不思議。もともと高くもなく低くもないからでしょうか。
残念ながら1巻しか読んでいないです!でも楽しくてはまったのは本当です!実は今年出た外伝(?)の方から入ったクチなので……って、こんなところでぐだぐだ語っても仕方ありませんね。ぜひぜひ今度そんなお話もメールにて楽しみにしています。
>かずらさん
お久しぶりですー。とんでもないです、あれだけで百人力ですよ。
出不精の出不精なのでアレですが、最近は何かと外へと触手を動かすようになってきました。趣味が外の世界へ広がるようにもなったので。うーん、健康的だ。もっと若い時に楽しんでいれば良かったとか、中途半端な後悔をしてみたり。
今度遊びに行くのでぜひ案内してください(笑)
>YUKAさん
ご来訪またまたありがとうございます!気になっちゃいますよね~vv 痲時は赤派なので、『Mercian18th』でぜひそういった対決をまたしてもらえたらおもしろいなぁ、なんてわがままを云ってみたり……。黒には爆笑ものでした。地下活動がもったいないぐらいですが、この楽しみは独り占めしたいとも思います(笑)
すみません、基本嫌な奴で。
いろいろご心配おかけしてしまってすみません、元気ですので……!
これからも遊んでやって戴けると幸いです。
>めるちゃん(!!)
リーダーご来訪おおぉぉ!!!!笑
YUKAさんだけで動揺しているのに、どうしよう、これで『Mercian18th』そろってしまったら。痲時個人サイトとしてはキャパオーバーっす! 嬉しいけど、嬉しいんだけど……!
そしてすみません、わざわざコメントまで。
皇太子コンビでやってくれますか……!それは鼻血ものだぜ、ぜひお願いします。痲時は何をすれば良いですか、感激し過ぎてぶっ倒れる客とかどうですか(要らん)
またまた遊びに行きますよ。ぽちっと冥界の番人狙っているので、お気をつけください(笑)
まっずいよー、カエサル。
免許更新やらコンタクトやら野菜高いやらで(高い!)お財布淋しいので、諦めようと思っていたんですが……。
原案と監修が佐藤賢一だってさ!
大治郎出るしねー(笑)もう観に行くしかないかしら。でもなぁ……。
と、どうでも良いことで悩んで結局行かないぐうたらさん。
秋月大治郎改め、山口馬木也氏が今度殺陣する舞台があったら行きたいものですが。恰好良いよなぁ……。藤田まことはどうして亡くなってしまったのでしょう。うー……。FAXで訃報が流れてきた時は肩口を撃ち抜かれた気分でした。心臓ではない辺りが、私のファン度合いです。
やっばいね、舞台。ハマったよ。
映画も行かねばならぬなぁ、水戸にも行かねばならぬなぁ、とりあえず一番近い桜田門にご挨拶してこようかな。ランナーにまぎれて(笑)
やめておくとか云いつつ結局あげちゃう辺り、いい加減さがにじみでちゃっていますが。
冒頭部分、意味がわからないとは思いますがほんの少しだけ。
・・・
「君が東から来たって云う人かぁ。弱そうだなぁ」
案の定、宗助はまるで挑発するようなことを云い、予想した通り、古武士は白く日焼けを知らない顔を紅潮させる。
「なっ──。愚弄するなよ、私は武家浅木の長男だ!」
「浅木家、ねぇ。それってあの腰抜けの浅木家のことかなぁ。 ほら、天下分け目の戦いで戦うこともしないで旗色見て東の大陸に逃げたって有名じゃん」
「おのれ、貴様……!」
「それに僕たちが世話になってる樹の……」
「宋助、止めろ」
話がどんどん逸れて行くのを見かねたのか、葛西さんがぴしゃりと宗助を止める。今までじっと黙って下を向いていた葛西さんの目が、宗助へと向けられる。その鋭い眼光で人を射殺せるとの噂通り、あの人の目に嘘は付けないと思う。
「相当機嫌悪いみたいだな」
「──だって、こんな甘ったれた坊ちゃんが来てもさぁ」
しかしそんな葛西さんに怯えることなく、宗助はにっこりと笑って云う。
「邪魔なだけだよ」
たまにこんな宋助が羨ましくなる。 これだけ自由に振る舞える彼が眩しくなるのだ。自分の意思を持っていないと云われる俺にとっては、宗助の素直な発言が羨ましい。
じゃあ僕、見回りに行って来ますねと、宗助は自分の時間軸で、有無を云わせず出て行く。 叱り途中だった葛西さんも深々溜め息を吐いて、呆れたように肩を落とした。
「──なんなんだ、あいつは……。最近やけに機嫌悪いみたいだな」
「やっぱりあいつも明菊太夫が目当てだったんじゃないのー? ねぇ、忠君」
にやにやと晋が云うものの、あの宗助が色町の女に本気になるなど想像もできない。幾ら名の知れた太夫だからと云って、宗助は俺と同じく、あそこへ一人で足を運ばないうちの一人だ。と、それよりも。
「……そこでなぜ俺に振る」
「やー、だってそこはほら、太夫に惚れられてる忠君の意見を聞きたくてだね」
「俺はそれほど、太夫と話していない」
この間、あそこで飲んでいた奴らを捕まえるため久々に足を運んだまでだ。と云うことは、宗助はこいつらに誘われていたと云うことだろうか。太夫と宗助が話している図があまり思い浮かばない。ああ、そういえば、あの時太夫が変なことを云っていたか。
──前田さんからそう聞きんした。
一度絞めるべきはあの男かと思ったところで、
「……済まないが」
と、当の古武士が口を開いた。一番の議題だと云うのに話が横道に逸れ過ぎて忘れ去られていた。
「我が家が、天下分け目の戦いで東に逃げた、とは」
てっきり怒りだすと思っていただけに、皆この質問には間の抜けた顔を返していた。さて誰が云うべきかと思ったところで、一成が代表するように訊く。
「そんなことも知らないのか。おまえ浅木家の嫡子なんだろう?」
「我が家は……武家だ」
「だよな。──天下分け目の戦い、今からまあ、ざっと二百年ぐらい前のことだ」
「それは知っている。だが、天下分け目の戦いで我が家が逃げたなど……」
「浅木家は有名だぞ。東に居ながらにして西を応援し、 西の旗色が悪いとなると海を渡って東の大陸へ逃げた、武士の風上にも置けねぇ野郎だってな」
古武士の顔色が悪くなる。そりゃあ、そうだろう。 嫡男なのだから自分の家をここまで愚弄されたら溜まらない。 一成がそれ以上の話をしなかったのは恐らく、彼の顔色を見てそれなりに事情を察したからだろう。いきなりすべてを語ったら、この浅木の古武士は間違いなく逃げ出してしまう。いきなり混乱状態になって、何をしでかしてしまうかもわからない。
今は非常に、慎重に動かなくてはならない。
そう改めたところで、廊下からばたばたと騒がしい音が響き、閉じられた襖が躊躇なく開けられた。
「ほら、千鶴ちゃん。彼だよ」
見廻りに行くと消えた宗助が、千鶴を伴って現れた。
「莫迦、何考えてんだ、こんなところに千鶴を連れて来るなんて……!」
流石の隊長も少し慌てたようだったが、宗助はまったく悪びれた様子がない。
「五右衛門さんは黙っててくださいよ。ちょっとそこで千鶴ちゃんに会ったから、連れて来ただけです」
飄々とした顔でそう云われると、逆にこちらが間違っているような気がするから不思議だ。だが後ろで戸惑ったよな顔をして一同を見ている千鶴を見れば、ここに居るのが悪いことなのは確かだ。
「誰が連れて来いって云った。さっさと部屋に戻れ」
「えー、でも葛西さんさー」
「宗助、さっさとしろ」
「うわぁ、代理が怖い」
しびれを切らして俺が云ったところで、宗助の態度が軟化するわけがもない。
「あ、あの、すみません、私……」
「一成、悪いが古武士を別室へ連れて行け。保科、おまえは千鶴を部屋に戻してやれ」
おう、と一成が古武士を連れて行ったのは良いものの、俺が立ちあがるとなぜか宗助が目の前に立ちはだかる。
「……なんだ?」
「ううん、忠之助君は本っ当に忠之助君だと思ってさぁ」
いつもの通り云っている意味がわからない。最近何かと突っかかって来られている気がするのは、やはり気の所為ではないのだろうか。
「宗助、おまえはここに残れ」
「えー、酷いなぁ。僕、見廻りに行くはずだったんですけど」
「戻って来たのはおまえだろ!」
早速始まったいつもの掛け合いを横目に、俺は廊下に立ち尽くす千鶴のもとへと行く。ぼんやりとしているのはいつものことだが、それに輪をかけている。
「千鶴、平気か」
「は、え……あ、保科さん……!」
目の前に居たと云うのに、いきなり大声を出されてもこちらが驚くだけなのだが。
「す、すみません、失礼しました」
動揺するのも無理はない、浅木を見たのだ。もはや桜片中が知るほどの因縁の出会いが、今ここに会った。それをしないよう皆で協力していたというのに、宗助はそれをわざとぶち壊したような気さえある。
「おまえが浅木に会う必要はない。関わる必要もない」
「あの、でも保科さん、私……」
「おまえが口を挟める問題ではない」
正論を吐けば千鶴はそのまま黙り込んでしまう。始めから俺には何かと遠くから近寄って来た奴だが、最近はさらに避けられている気がする。それが少し前から普段通りに戻って来たかと思えば、俺が返す言葉に反応せず黙り込むことが多い。宗助と云い千鶴と云い、俺は何かやらかしたのだろうか。
「おまえの身の安全は守れる、ひとまずは部屋で大人しくしていろ」
そう云って促せば彼女は歩き始めるものの、頭の中では何やらあれこれ考えているようだった。
冒頭部分、意味がわからないとは思いますがほんの少しだけ。
・・・
「君が東から来たって云う人かぁ。弱そうだなぁ」
案の定、宗助はまるで挑発するようなことを云い、予想した通り、古武士は白く日焼けを知らない顔を紅潮させる。
「なっ──。愚弄するなよ、私は武家浅木の長男だ!」
「浅木家、ねぇ。それってあの腰抜けの浅木家のことかなぁ。 ほら、天下分け目の戦いで戦うこともしないで旗色見て東の大陸に逃げたって有名じゃん」
「おのれ、貴様……!」
「それに僕たちが世話になってる樹の……」
「宋助、止めろ」
話がどんどん逸れて行くのを見かねたのか、葛西さんがぴしゃりと宗助を止める。今までじっと黙って下を向いていた葛西さんの目が、宗助へと向けられる。その鋭い眼光で人を射殺せるとの噂通り、あの人の目に嘘は付けないと思う。
「相当機嫌悪いみたいだな」
「──だって、こんな甘ったれた坊ちゃんが来てもさぁ」
しかしそんな葛西さんに怯えることなく、宗助はにっこりと笑って云う。
「邪魔なだけだよ」
たまにこんな宋助が羨ましくなる。 これだけ自由に振る舞える彼が眩しくなるのだ。自分の意思を持っていないと云われる俺にとっては、宗助の素直な発言が羨ましい。
じゃあ僕、見回りに行って来ますねと、宗助は自分の時間軸で、有無を云わせず出て行く。 叱り途中だった葛西さんも深々溜め息を吐いて、呆れたように肩を落とした。
「──なんなんだ、あいつは……。最近やけに機嫌悪いみたいだな」
「やっぱりあいつも明菊太夫が目当てだったんじゃないのー? ねぇ、忠君」
にやにやと晋が云うものの、あの宗助が色町の女に本気になるなど想像もできない。幾ら名の知れた太夫だからと云って、宗助は俺と同じく、あそこへ一人で足を運ばないうちの一人だ。と、それよりも。
「……そこでなぜ俺に振る」
「やー、だってそこはほら、太夫に惚れられてる忠君の意見を聞きたくてだね」
「俺はそれほど、太夫と話していない」
この間、あそこで飲んでいた奴らを捕まえるため久々に足を運んだまでだ。と云うことは、宗助はこいつらに誘われていたと云うことだろうか。太夫と宗助が話している図があまり思い浮かばない。ああ、そういえば、あの時太夫が変なことを云っていたか。
──前田さんからそう聞きんした。
一度絞めるべきはあの男かと思ったところで、
「……済まないが」
と、当の古武士が口を開いた。一番の議題だと云うのに話が横道に逸れ過ぎて忘れ去られていた。
「我が家が、天下分け目の戦いで東に逃げた、とは」
てっきり怒りだすと思っていただけに、皆この質問には間の抜けた顔を返していた。さて誰が云うべきかと思ったところで、一成が代表するように訊く。
「そんなことも知らないのか。おまえ浅木家の嫡子なんだろう?」
「我が家は……武家だ」
「だよな。──天下分け目の戦い、今からまあ、ざっと二百年ぐらい前のことだ」
「それは知っている。だが、天下分け目の戦いで我が家が逃げたなど……」
「浅木家は有名だぞ。東に居ながらにして西を応援し、 西の旗色が悪いとなると海を渡って東の大陸へ逃げた、武士の風上にも置けねぇ野郎だってな」
古武士の顔色が悪くなる。そりゃあ、そうだろう。 嫡男なのだから自分の家をここまで愚弄されたら溜まらない。 一成がそれ以上の話をしなかったのは恐らく、彼の顔色を見てそれなりに事情を察したからだろう。いきなりすべてを語ったら、この浅木の古武士は間違いなく逃げ出してしまう。いきなり混乱状態になって、何をしでかしてしまうかもわからない。
今は非常に、慎重に動かなくてはならない。
そう改めたところで、廊下からばたばたと騒がしい音が響き、閉じられた襖が躊躇なく開けられた。
「ほら、千鶴ちゃん。彼だよ」
見廻りに行くと消えた宗助が、千鶴を伴って現れた。
「莫迦、何考えてんだ、こんなところに千鶴を連れて来るなんて……!」
流石の隊長も少し慌てたようだったが、宗助はまったく悪びれた様子がない。
「五右衛門さんは黙っててくださいよ。ちょっとそこで千鶴ちゃんに会ったから、連れて来ただけです」
飄々とした顔でそう云われると、逆にこちらが間違っているような気がするから不思議だ。だが後ろで戸惑ったよな顔をして一同を見ている千鶴を見れば、ここに居るのが悪いことなのは確かだ。
「誰が連れて来いって云った。さっさと部屋に戻れ」
「えー、でも葛西さんさー」
「宗助、さっさとしろ」
「うわぁ、代理が怖い」
しびれを切らして俺が云ったところで、宗助の態度が軟化するわけがもない。
「あ、あの、すみません、私……」
「一成、悪いが古武士を別室へ連れて行け。保科、おまえは千鶴を部屋に戻してやれ」
おう、と一成が古武士を連れて行ったのは良いものの、俺が立ちあがるとなぜか宗助が目の前に立ちはだかる。
「……なんだ?」
「ううん、忠之助君は本っ当に忠之助君だと思ってさぁ」
いつもの通り云っている意味がわからない。最近何かと突っかかって来られている気がするのは、やはり気の所為ではないのだろうか。
「宗助、おまえはここに残れ」
「えー、酷いなぁ。僕、見廻りに行くはずだったんですけど」
「戻って来たのはおまえだろ!」
早速始まったいつもの掛け合いを横目に、俺は廊下に立ち尽くす千鶴のもとへと行く。ぼんやりとしているのはいつものことだが、それに輪をかけている。
「千鶴、平気か」
「は、え……あ、保科さん……!」
目の前に居たと云うのに、いきなり大声を出されてもこちらが驚くだけなのだが。
「す、すみません、失礼しました」
動揺するのも無理はない、浅木を見たのだ。もはや桜片中が知るほどの因縁の出会いが、今ここに会った。それをしないよう皆で協力していたというのに、宗助はそれをわざとぶち壊したような気さえある。
「おまえが浅木に会う必要はない。関わる必要もない」
「あの、でも保科さん、私……」
「おまえが口を挟める問題ではない」
正論を吐けば千鶴はそのまま黙り込んでしまう。始めから俺には何かと遠くから近寄って来た奴だが、最近はさらに避けられている気がする。それが少し前から普段通りに戻って来たかと思えば、俺が返す言葉に反応せず黙り込むことが多い。宗助と云い千鶴と云い、俺は何かやらかしたのだろうか。
「おまえの身の安全は守れる、ひとまずは部屋で大人しくしていろ」
そう云って促せば彼女は歩き始めるものの、頭の中では何やらあれこれ考えているようだった。
バックロウ「おお、なんてことだ……」
ルーシア「あ、バックロウさん、こんなところでどうしたの?」
バックロウ「ルーシア……実は今年最大の事件が起きてしまったんだよ。セランティオンとロクスター、同日同時に『四季色の帯』をやると云うね……!」
ルーシア「な、なんてこと! どうしてそんなことに……!」
バックロウ「わからないが大変なことだ。セランティオンにはハーバラ教授が立つだろう? でもロクスターにはアルシェイラさんが立つと云う」
ルーシア「そんな! どうしたら良いの? まるで幻想の森に入り込んだロメクスの気分だわ!」
バックロウ「そうだろう、まるで君の兄が帰って来る前触れのようだ……」
ルーシア「あれほどの天災も多々あるとは思えませんわね、本当に、帰って来たら締めあげてやりたいわ!」
きっと学院で会ったらこの二人はべらべらとこんなことを語っていそうです。まったくこの話に無関係ながらバックロウによくいじられるルーシア兄は、きっと遠い地で寒気を感じていることでしょう。
あ、今さらですが、ルーシアは14トゥラス、イリシャンの娘です。イリシャンは登場人物あげていないので、困惑させていたらすみません……。
朝ぼんやりとテレビなんか見ていたら、な、なんと。池上さんのテンペストが舞台に……!
仲間由紀恵主演、堤幸彦演出とかものすごくトリックな組み合わせ。仲間さん……!かわいいですよねぇ、仲間さん。加えて山本耕史ときたらもう観に行くしかないでしょう的な。
「新選組!」や「居眠り磐音」で和装山本耕史にははまりました。和装限定なのが痲時らしさと笑ってください。一度友人に力説したら、「珍しく若い人じゃん」と云われました。
確かにそうか。好きな俳優、伊吹吾郎と一時期語っていましたから。最近は世界のケン・ワタナベが沸騰中。好きな俳優方に云い方が大変失礼になりますが、おっさん趣味とよく云われる痲時です。年齢の割に、ということだと思います。だからたぶん、同年代と話題が噛みあわないことが多々あるんだな(反省)
しかしどうしてくれようか、すっかり舞台の虜になりそうです。でも趣味が観劇ってちょっと良いですよねなんて、大人ぶってみる。
でも今は映画も見たいっす!桜田門外、半次郎……って時代物ばっかりかい!笑
お給料入ったら友だちを道連れにして行こうと思います。最近の映画館はレディースデイだけではないので便利ですよねー。男性陣とレディースデイに行くのは、なんだか申し訳ない気分になります。本当、男に生まれたかったぜ……。
ってそんなテンペスト、見て来ます(まとめった?)
チケット取っちまったしね! 舞台は2月なので、今のうちに読みなおそうかな。何せあのボリュームですたい。
池上さんと云えば、個人的にはシャングリ・ラを映画化して欲しいです。アニメ化より映画だよね。天皇様!
にお答えして、ちょっとがんばってみました即席な旅人話。ものすごくカオスに楽しくするはずが、カオス散会意味わからない話になました。よければどぞ。
・・・・
何かと俺は甘いのだと、知っている。
──ビルは優し過ぎるのよ。
何度云われたかわからない言葉を、ここでも云われると流石に俺の感覚もおかしくなって来る。だがここに来てようやくにして、わかったことがある。
──優し過ぎるなんてことは、決して褒め言葉ではない。
「ねぇねぇ、ビル! あれすごいね、なんだろう!」
「ねぇねぇ、ビル! これなぁに、おいしそう!」
中途半端に口を出して放ることができるのならまだしも、俺は結局、完全に捨て去ることができずになんでも面倒を見てしまう。
だから、面倒くさいんだって。
「リュース、眉間に皺が寄ってるけど」
「おまえも黙って食ってろ……」
話すのも面倒くさくて、俺はベンチにぐったりと座り込む。身体が重たい。もともと体力ないくせに、なんで俺はこんなところに居るのかと疑問が湧く。
そんな俺を仕方ないなぁとまるで身内を見るような目で、ティーガが立ったまま見て来る。
「なんだ、ビル兄だらしないなぁ、しっかりしてくれよ」
しっかりしたいが残念ながら、10歳の年の差はでかいだろう。若さをくれと云いたい。18になっても子どもの居ない俺だが、既に一生分子どもを育てた気分になっている。
「ビルさん、大丈夫ですか。お水持ってきましたけど……」
通りの向こうから走って来て水を差しだしてくれたルリエールが神に見えた。俺より体力なさそうなのに、ちっとも疲れた様子を見せないのは、普段から生活がしっかりしているからだろう。主に俺の生活はと云えば、寝て起きて、寝ることだけだ。
「ありがと……」
すっかり俺の身体を知り尽くしたように、ルリエールはいろいろしてくれる。
ベンチに倒れ込んだ俺の前では、ショーウィンドウに張り付いた自称海賊の船長と、自称看護師が並んでいる。
「おお、見ろよ、ルカ。あれぞジョー・クルーの遺物だぞ! なんでデヴィットの奴来なかったんだ!」
「たまには夫婦水入らずで過ごしたいんでしょ。本当に居るのね、ジョー・クルーって」
カオスだ。
戦争が終わったばかりの土地だと云うのに、少し西に行けばちょっとしたショッピングモールのような場所があるとルリエールに聞いたのは昨夜のことだった。ネイシャが珍しく行きたいと反応し、最初はルリーエルとネイシャの予定だったが、二人に連行された俺が加わり、ルカからミアロア、シーバルト、孤児院にまで届いてしまい、なぜかこんな大所帯になったのである。
「なぁ、ビル! ジョー・クルーの人形欲しくないか!?」
ショーウィンドウから離れたかと思えば、ジョーは興奮冷めやらないと云うように聞いて来る。本当に実在したのかよ、ジョー・クルーとそっちに俺も驚いてしまう。
「えーっ、ジョー・クルーの人形があるの!?」
思ったより反応を示したのは、俺の前に居たティーガだ。まさか西でそんなに有名だとは、俺もまったく知らなかった。
「え、ジョー・クルー!?」
「ジョー・クルーって、シーバルトのじゃなくて、ほんもののほう?!」
「だーっ、俺だってジョー・クルーだっての!」
喚くジョーを無視して、俺の隣で菓子を食っていたミアーナとロアーナがティーガにくっ付いて行く。
「ジョーって有名人なの?」
同じく疑問に思ったらしいネイシャに訊かれるが、俺はさぁと首を傾げる他ない。別に知りたいわけでもなかったが視線をルリエールに向ければ、彼女は苦笑して答える。
「子どもの童話とか、劇団員がやる演目によく入っているんですよ。その昔、この地方に実在したジョー・クルーとデヴィット・マケンストの話」
本当にそのままの名前だったのかと、逆にそっちに驚かされる。
「ルリエール、ちょっと来てくれるかしら。欲しいものがあるのよ」
「あ、はい、お付き合いします」
ちびっ子──30前の男も居るが──の下らないロマンに興味などないのか、ルカはずいぶんと冷静にルリエールを呼ぶ。気が付けば取り残されているのは、俺とネイシャだけだ。
ってちょっと待てよ。
「……俺たちで、ここに居ろと?」
「だねぇ」
よりにもよって西国に縁もゆかりもない俺と、西国に居たものの祠から10年ぐらい出なかったネイシャと、ここで留守番とは動くにも動けない。危険を察して居るのか、菓子を食べ終わったらしいネイシャは、きょろきょろと辺りを見回すもベンチから動こうとしない。
「何所か行きたいところでもあるのか?」
「ううん、そうじゃないんだけど……」
既にあちこち歩いて、もう昼飯も済んでいる。後は帰るだけだと思ったのだが、大人と云える人が役3名しか居ないのだから、もう少し時間がかかることを計算に入れておけば良かった。
「……まぁたぶん、これぐらいなら迷うこともないから歩けるけど」
「駄目だよ、リュース、気がつくとすぐ倒れちゃうもん」
いつから俺はネイシャに面倒見られる立場になったのやら。これではいったいどちらが保護したものなのかわからない。
「おまえでも、来たがった割には何も買ってないだろ」
俺は大層満足なことに、万年筆も紙も買った。ネイシャに金を使ってやったのは、せいぜい昼飯と菓子ぐらいだ。女神様のお眼鏡に敵うものはないようだ。もちろん、こんなことを云ったらネイシャの顔を余計暗くさせるだけなので言葉にはしないが。
「今度は何辛気臭い顔してんだよ」
「え、そ、そんなことないよ?!」
そう云って慌てる様は、むしろその通りですと肯定しているようにしか見えないのだが。面倒くさくてじっと見返せば、ネイシャは居心地悪そうに俺から視線を逸らす。
「その、……今まで何も持ってなかったから、みんながどういうものに感動するのか、よくわからなくて。みんなが行くところなら何かあるかと思ったんだけど」
特に何も欲しいと思えなかった。
綺麗だと思えるものはある。かわいいと思えるものもある。ただそれが、自分の持ち物になるという感覚が、よくわからないのだと。
よくもまぁ、11歳(本当にそうかは不明だが)の女がそんなことを云えるものだ。俺の国許の女なら、その年齢で着飾ることに懸命な奴らの方が多いだろう。
こいつは今まで、それだけの生活をして来た。与えられたのは女神と云う称号だけで、手の届かない世界を守ることを与えられて来た。世界とは切り離された存在だった。
ショーウィンドウの前で伝説のジョー・クルーを見ていた奴らが、いつの間にか消えている。中にでも入ったかと思ったが、後を追う気にもなれない。
「行くぞ」
「え?」
「歩けばなんかしら、見つかるだろ。それ一つ買って行けば良い」
「でも……」
「物欲在り過ぎるのも問題だけど、なさ過ぎても問題だから。せめてなんか必要なもんぐらいそろえておけよ」
「必要な、もの……」
「服とか装飾品とか……その他だよ」
俺も大して物欲のある人間ではないので、うまく説明できやしないが。
ネイシャはすべて、与えられている。女神をやめた今でも神儀服のままだし、髪型も変えようと云う発想がない。別に変えろとか口煩いことを云うつもりはないが、それぐらい自分で決めても良いことなのだと、いい加減気付くべきだ。
「服?」
「いや別に、そのままでも良いけど……」
堅苦しい服装が嫌いな俺にとっては、窮屈以外の何ものでもないと思う。
「ううん、リュースがそう云うのなら、見てみたい」
結局はそこですか。って云うか、俺、よりにもよって服とか余計なことを云った気がする。妹ぐらいの奴が欲しがる服なんてわからねぇし。ルリエールが帰って来るまで待とうと云うのも莫迦らしい。仕方なしに俺は、やる気ないまま座っていたベンチから立つ。ルリエールのくれた水が利いたのか、少しは落ち着いた気がする。
「自分で決めろよ、俺わかんねぇから」
「うん、がんばってみる」
服一つに何をと思いながらも、無邪気に笑うネイシャを見たら文句を云う気も失せてしまった。俺はどうしてこうも甘いのだろう。妹が居たらきっとぶん殴られているところではないかと想像できる。
──おまえは優し過ぎて、時に残酷だ。
あの従兄は本当に、正しいことを云っていたと思う。俺がしていることが優しさに入るかどうかは別として、過度の優しさは残酷になる。それを知っていなければならないとは思うものの、俺は結局、面倒くせぇと思いながらも、手を差し伸べてしまう。
たとえそれが、残酷だとしても。
・・・・
なんかまとまりのない話になってしまいました。ごめんなさい、部長(笑)
もうちょっと笑える話のつもりで書くつもりが、どうして暗くなるんだ、自分。
旅人も二部とか始まったらもう少しネイシャが成長して書き易くなり、遊べるはずなので!
こんなんで答えられているかどうかはわからないけれど、ひとまずあげておきます!
・・・・
何かと俺は甘いのだと、知っている。
──ビルは優し過ぎるのよ。
何度云われたかわからない言葉を、ここでも云われると流石に俺の感覚もおかしくなって来る。だがここに来てようやくにして、わかったことがある。
──優し過ぎるなんてことは、決して褒め言葉ではない。
「ねぇねぇ、ビル! あれすごいね、なんだろう!」
「ねぇねぇ、ビル! これなぁに、おいしそう!」
中途半端に口を出して放ることができるのならまだしも、俺は結局、完全に捨て去ることができずになんでも面倒を見てしまう。
だから、面倒くさいんだって。
「リュース、眉間に皺が寄ってるけど」
「おまえも黙って食ってろ……」
話すのも面倒くさくて、俺はベンチにぐったりと座り込む。身体が重たい。もともと体力ないくせに、なんで俺はこんなところに居るのかと疑問が湧く。
そんな俺を仕方ないなぁとまるで身内を見るような目で、ティーガが立ったまま見て来る。
「なんだ、ビル兄だらしないなぁ、しっかりしてくれよ」
しっかりしたいが残念ながら、10歳の年の差はでかいだろう。若さをくれと云いたい。18になっても子どもの居ない俺だが、既に一生分子どもを育てた気分になっている。
「ビルさん、大丈夫ですか。お水持ってきましたけど……」
通りの向こうから走って来て水を差しだしてくれたルリエールが神に見えた。俺より体力なさそうなのに、ちっとも疲れた様子を見せないのは、普段から生活がしっかりしているからだろう。主に俺の生活はと云えば、寝て起きて、寝ることだけだ。
「ありがと……」
すっかり俺の身体を知り尽くしたように、ルリエールはいろいろしてくれる。
ベンチに倒れ込んだ俺の前では、ショーウィンドウに張り付いた自称海賊の船長と、自称看護師が並んでいる。
「おお、見ろよ、ルカ。あれぞジョー・クルーの遺物だぞ! なんでデヴィットの奴来なかったんだ!」
「たまには夫婦水入らずで過ごしたいんでしょ。本当に居るのね、ジョー・クルーって」
カオスだ。
戦争が終わったばかりの土地だと云うのに、少し西に行けばちょっとしたショッピングモールのような場所があるとルリエールに聞いたのは昨夜のことだった。ネイシャが珍しく行きたいと反応し、最初はルリーエルとネイシャの予定だったが、二人に連行された俺が加わり、ルカからミアロア、シーバルト、孤児院にまで届いてしまい、なぜかこんな大所帯になったのである。
「なぁ、ビル! ジョー・クルーの人形欲しくないか!?」
ショーウィンドウから離れたかと思えば、ジョーは興奮冷めやらないと云うように聞いて来る。本当に実在したのかよ、ジョー・クルーとそっちに俺も驚いてしまう。
「えーっ、ジョー・クルーの人形があるの!?」
思ったより反応を示したのは、俺の前に居たティーガだ。まさか西でそんなに有名だとは、俺もまったく知らなかった。
「え、ジョー・クルー!?」
「ジョー・クルーって、シーバルトのじゃなくて、ほんもののほう?!」
「だーっ、俺だってジョー・クルーだっての!」
喚くジョーを無視して、俺の隣で菓子を食っていたミアーナとロアーナがティーガにくっ付いて行く。
「ジョーって有名人なの?」
同じく疑問に思ったらしいネイシャに訊かれるが、俺はさぁと首を傾げる他ない。別に知りたいわけでもなかったが視線をルリエールに向ければ、彼女は苦笑して答える。
「子どもの童話とか、劇団員がやる演目によく入っているんですよ。その昔、この地方に実在したジョー・クルーとデヴィット・マケンストの話」
本当にそのままの名前だったのかと、逆にそっちに驚かされる。
「ルリエール、ちょっと来てくれるかしら。欲しいものがあるのよ」
「あ、はい、お付き合いします」
ちびっ子──30前の男も居るが──の下らないロマンに興味などないのか、ルカはずいぶんと冷静にルリエールを呼ぶ。気が付けば取り残されているのは、俺とネイシャだけだ。
ってちょっと待てよ。
「……俺たちで、ここに居ろと?」
「だねぇ」
よりにもよって西国に縁もゆかりもない俺と、西国に居たものの祠から10年ぐらい出なかったネイシャと、ここで留守番とは動くにも動けない。危険を察して居るのか、菓子を食べ終わったらしいネイシャは、きょろきょろと辺りを見回すもベンチから動こうとしない。
「何所か行きたいところでもあるのか?」
「ううん、そうじゃないんだけど……」
既にあちこち歩いて、もう昼飯も済んでいる。後は帰るだけだと思ったのだが、大人と云える人が役3名しか居ないのだから、もう少し時間がかかることを計算に入れておけば良かった。
「……まぁたぶん、これぐらいなら迷うこともないから歩けるけど」
「駄目だよ、リュース、気がつくとすぐ倒れちゃうもん」
いつから俺はネイシャに面倒見られる立場になったのやら。これではいったいどちらが保護したものなのかわからない。
「おまえでも、来たがった割には何も買ってないだろ」
俺は大層満足なことに、万年筆も紙も買った。ネイシャに金を使ってやったのは、せいぜい昼飯と菓子ぐらいだ。女神様のお眼鏡に敵うものはないようだ。もちろん、こんなことを云ったらネイシャの顔を余計暗くさせるだけなので言葉にはしないが。
「今度は何辛気臭い顔してんだよ」
「え、そ、そんなことないよ?!」
そう云って慌てる様は、むしろその通りですと肯定しているようにしか見えないのだが。面倒くさくてじっと見返せば、ネイシャは居心地悪そうに俺から視線を逸らす。
「その、……今まで何も持ってなかったから、みんながどういうものに感動するのか、よくわからなくて。みんなが行くところなら何かあるかと思ったんだけど」
特に何も欲しいと思えなかった。
綺麗だと思えるものはある。かわいいと思えるものもある。ただそれが、自分の持ち物になるという感覚が、よくわからないのだと。
よくもまぁ、11歳(本当にそうかは不明だが)の女がそんなことを云えるものだ。俺の国許の女なら、その年齢で着飾ることに懸命な奴らの方が多いだろう。
こいつは今まで、それだけの生活をして来た。与えられたのは女神と云う称号だけで、手の届かない世界を守ることを与えられて来た。世界とは切り離された存在だった。
ショーウィンドウの前で伝説のジョー・クルーを見ていた奴らが、いつの間にか消えている。中にでも入ったかと思ったが、後を追う気にもなれない。
「行くぞ」
「え?」
「歩けばなんかしら、見つかるだろ。それ一つ買って行けば良い」
「でも……」
「物欲在り過ぎるのも問題だけど、なさ過ぎても問題だから。せめてなんか必要なもんぐらいそろえておけよ」
「必要な、もの……」
「服とか装飾品とか……その他だよ」
俺も大して物欲のある人間ではないので、うまく説明できやしないが。
ネイシャはすべて、与えられている。女神をやめた今でも神儀服のままだし、髪型も変えようと云う発想がない。別に変えろとか口煩いことを云うつもりはないが、それぐらい自分で決めても良いことなのだと、いい加減気付くべきだ。
「服?」
「いや別に、そのままでも良いけど……」
堅苦しい服装が嫌いな俺にとっては、窮屈以外の何ものでもないと思う。
「ううん、リュースがそう云うのなら、見てみたい」
結局はそこですか。って云うか、俺、よりにもよって服とか余計なことを云った気がする。妹ぐらいの奴が欲しがる服なんてわからねぇし。ルリエールが帰って来るまで待とうと云うのも莫迦らしい。仕方なしに俺は、やる気ないまま座っていたベンチから立つ。ルリエールのくれた水が利いたのか、少しは落ち着いた気がする。
「自分で決めろよ、俺わかんねぇから」
「うん、がんばってみる」
服一つに何をと思いながらも、無邪気に笑うネイシャを見たら文句を云う気も失せてしまった。俺はどうしてこうも甘いのだろう。妹が居たらきっとぶん殴られているところではないかと想像できる。
──おまえは優し過ぎて、時に残酷だ。
あの従兄は本当に、正しいことを云っていたと思う。俺がしていることが優しさに入るかどうかは別として、過度の優しさは残酷になる。それを知っていなければならないとは思うものの、俺は結局、面倒くせぇと思いながらも、手を差し伸べてしまう。
たとえそれが、残酷だとしても。
・・・・
なんかまとまりのない話になってしまいました。ごめんなさい、部長(笑)
もうちょっと笑える話のつもりで書くつもりが、どうして暗くなるんだ、自分。
旅人も二部とか始まったらもう少しネイシャが成長して書き易くなり、遊べるはずなので!
こんなんで答えられているかどうかはわからないけれど、ひとまずあげておきます!
仕事の帰りにちょろっと寄って、大学の先生と久しぶりに話す。
ひょんなことから『ピストルズ』の話からなぜか雅彦まで飛び火した時点で、流れは見えた。やっぱり先生は雅彦の素晴らしさをわかってくれない派なので、残念ながら論争となる。
和重好きです、雅彦も好きです。昌也も好きです。
ごめんなさい、先生。出直して来ます……!
相変わらずな就職率らしいですねぇ。でも別の大学行っているバイトの子が就職決まって仕事に復活していたのですが。も、もしやうちの大学、だけ?笑 変な奴の集団しか居ないからねーとか、まともに考えちゃったりしました。
そろそろ怠惰な生活に鞭打って、少しぐらい意義のある人生を送ろう計画。……遅いって?笑
ようやく余裕が出て来たのかな、と思いました。え、今頃?って感じですが。
試験も無事合格したことだし♪ってもう年末近い。書き初めの季節かぁ、早いなぁ。
すんごい個人的なこと語った後に、コメント返信。遅くなってごめんなさいSP(なんだそれ)
>YUKAさん
!!
!!!
……ってそんな感じでした。うわぁい、嬉しいなぁ、どうもありがとうございます! いえもうそんな……私は戴けると聞いただけでもう鼻血ものだとそう思いました。良いんですよ、サイトは。
表に出て来ないのは残念ですが、これもまたおもしろいですね。ぜひぜひまた参加させてください。こんなんで良ければ。
>秋さん
いつもありがとうございます!
すみません、調子に乗って空○W氏とか載せて……。うん、B王は後々ものすごい(?)活躍するなって思ったんですけど、何せ最初が影薄くて(ごめんなさい)どっちかって云うと、嫁のほうが強いですよね。嫁が襲うよう仕向けたのではないかと、勝手にものすごいキャラに脳内変換したのは私です。
清き一票をどうもありがとうございました!またまた返させて戴きますのでお待ちください。
>ありさちん
最終日ずるいぜーっ!でも行けたから良いや(笑)
やっぱり!? やっぱりTに惚れるよね!! そこらへんの趣味はやっぱりかぶるんだなぁ……。CちゃんTを捨てるなんて!笑 そりゃあHはやっぱり恰好良いけど……あの瞬間に捨てるとは!あそこはTに乗り換える場面だろう(違う)
すみません、冗談です。
SさんとC様の声だけはちょっくらどころかだいぶ気になったけど、まぁ仕方ない。C様はねぇ、あれ出せたらすごいなぁって思う(笑)
Sだけが……本当にSだけが残念だよ!どうしてああなってしまったんだろうと。ふんわりオトナ~な雰囲気出して欲しかったと思います。そこがやっぱりSのウリでしょ?笑
って、うちもまた語り過ぎた気がする。どうにかわかってくれ。DVD買うよ!
>翡翠姉さん
お忙しいようで……わざわざそんな中コメントだけありがとうございます。
お仕事落ち着いたら、また遊んでやってください。
最近メール返すのがやたらめったら遅くなっていてすみませんm(_ _)m
一応溜まっているのは全部返したはずなので、「出したのに来てねぇよ!」って方は、教えてくださると助かります。
拍手ありがとうございます、最近さぼり気味ですが、やる気の源戴いています!
明日もがんばるぞと。
ひょんなことから『ピストルズ』の話からなぜか雅彦まで飛び火した時点で、流れは見えた。やっぱり先生は雅彦の素晴らしさをわかってくれない派なので、残念ながら論争となる。
和重好きです、雅彦も好きです。昌也も好きです。
ごめんなさい、先生。出直して来ます……!
相変わらずな就職率らしいですねぇ。でも別の大学行っているバイトの子が就職決まって仕事に復活していたのですが。も、もしやうちの大学、だけ?笑 変な奴の集団しか居ないからねーとか、まともに考えちゃったりしました。
そろそろ怠惰な生活に鞭打って、少しぐらい意義のある人生を送ろう計画。……遅いって?笑
ようやく余裕が出て来たのかな、と思いました。え、今頃?って感じですが。
試験も無事合格したことだし♪ってもう年末近い。書き初めの季節かぁ、早いなぁ。
すんごい個人的なこと語った後に、コメント返信。遅くなってごめんなさいSP(なんだそれ)
>YUKAさん
!!
!!!
……ってそんな感じでした。うわぁい、嬉しいなぁ、どうもありがとうございます! いえもうそんな……私は戴けると聞いただけでもう鼻血ものだとそう思いました。良いんですよ、サイトは。
表に出て来ないのは残念ですが、これもまたおもしろいですね。ぜひぜひまた参加させてください。こんなんで良ければ。
>秋さん
いつもありがとうございます!
すみません、調子に乗って空○W氏とか載せて……。うん、B王は後々ものすごい(?)活躍するなって思ったんですけど、何せ最初が影薄くて(ごめんなさい)どっちかって云うと、嫁のほうが強いですよね。嫁が襲うよう仕向けたのではないかと、勝手にものすごいキャラに脳内変換したのは私です。
清き一票をどうもありがとうございました!またまた返させて戴きますのでお待ちください。
>ありさちん
最終日ずるいぜーっ!でも行けたから良いや(笑)
やっぱり!? やっぱりTに惚れるよね!! そこらへんの趣味はやっぱりかぶるんだなぁ……。CちゃんTを捨てるなんて!笑 そりゃあHはやっぱり恰好良いけど……あの瞬間に捨てるとは!あそこはTに乗り換える場面だろう(違う)
すみません、冗談です。
SさんとC様の声だけはちょっくらどころかだいぶ気になったけど、まぁ仕方ない。C様はねぇ、あれ出せたらすごいなぁって思う(笑)
Sだけが……本当にSだけが残念だよ!どうしてああなってしまったんだろうと。ふんわりオトナ~な雰囲気出して欲しかったと思います。そこがやっぱりSのウリでしょ?笑
って、うちもまた語り過ぎた気がする。どうにかわかってくれ。DVD買うよ!
>翡翠姉さん
お忙しいようで……わざわざそんな中コメントだけありがとうございます。
お仕事落ち着いたら、また遊んでやってください。
最近メール返すのがやたらめったら遅くなっていてすみませんm(_ _)m
一応溜まっているのは全部返したはずなので、「出したのに来てねぇよ!」って方は、教えてくださると助かります。
拍手ありがとうございます、最近さぼり気味ですが、やる気の源戴いています!
明日もがんばるぞと。
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プロフィール
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痲時
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性別:
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趣味:
読書、ゲーム、旅行
自己紹介:
オリジナル小説サイト空中都市にて、ファンタジーやら何やら書いています。
こちらはお遊びブログ。気の向いた際に気の向いたまま綴ります。
こちらはお遊びブログ。気の向いた際に気の向いたまま綴ります。
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